18年の猫

実家の、18年生きた猫が7月に亡くなっていた。
あの猫は次男に懐いていた。

 

この間なんとなくその猫が気になった。
そして今日次男に連絡してみたら3ヶ月も前に亡くなっていた。

 

なぜ連絡を寄こさないのか。
常々思うが、彼らにとって私はもう家族ではないんだろう。

 

世間体としては『適齢期に嫁いだ娘』だと思っているんだろうが、家族ではない。

 

家族であれば「いつでも帰ってこいよ」という言葉と同時にリビングの私の椅子を処分したりしない。
椅子が処分されたのは独り暮らしを始めてすぐの事だった。

 

お父さん、お母さん、なんでそういう事をするの。

 

私が実家に帰って一緒に食卓を囲む想像ができなかったの?
何かを相談しに帰ってくるとは想像できなかったの?

 

その時から何となく「私は家族と思われる存在ではない」んだと感じていた。
今回の事でハッキリとしてしまった。

 

まぁ、実家の誰かに相談なんてさらさらするつもりはなかったけど。
だって『相談』にはならないから。

 

それなのに、私を家族として扱わないのに結婚式の件はやたらに口を出してくるね。
お金を出さないなら出さないでいい。
一度そう口火を切ったのなら、その通りにしてもう関わらないでほしい。

 

そこをハッキリさせてほしい。

 

また無碍に扱われてしまった。

 

なぜたしなめないの。
また私のせいにするの。

 

もう無理だよ。これじゃあ無理だよ。

 

あなた方から連絡があっても良かったのに。

 

「あなたのお母さんはこの私です」自分が何を言ってるか分かってるの?
『母親』とは娘に対して精神的苦痛と肉体的苦痛を与える存在なの?

 

あなたの娘もこの私。
あなた、娘として扱いましたか?

 

椅子を処分すること、大切な連絡をしない事が娘の扱いですか?

 

今回だけじゃない。
今までもいつでもそうだった。

 

その証拠に私は寮に入らざるをえなかった。

 

あそこまで追い詰めるのが親の仕事ですか。

 

どうしてそれで信頼関係が築けると思ったんですか。
私はあなた方の子ですから、親には求めました。
それは至極当然の事です。

 

あなた方が信頼関係の基盤を作らないどころか破壊してまわり、その結果私が信頼を寄せなくなった、それだけの話です。

 

今回の件もそうです。あなた方はすでに破壊されつくした信頼関係をまたも自分たちの手でぶち壊してしまった。

それでどうして私が孫の顔を見せに行こうと思えますか。

 

あなた方が私に信頼が無いのは構わない。
けど、信頼関係を築こうとしなかったのはあなた方だ。
私は何度も歩み寄ったが、あなた方は受け入れなかった。

 

私への信頼がないのであれば、それは自業自得です。

 

兄、あなたへも同じです。

 

あなたはついに毒沼から抜け出せなかった。
いつだっていい訳ばかり、甘々な選択肢しか選んでこなかった。

 

今回もお得意の良い訳でしたね。私を悪者にしたいつもの良い訳。

 

そのまま甘々な選択を続けて、精神に贅肉をつけるといい。
いつの日か必ずぶくぶくに太った下品な人に成り果てるでしょう。
それはあなたが選んだ事です。あなたの責任です。
私は一切関与しませんから、あなたもどうか私に関与しないでください。

 

 

 最後に、

 

お母さん、私は今でもあなたの鏡であることをお忘れなく。

 

この一言がお母さんに理解できる日は来ないでしょうが、念のため。

お母さん、なんで。

お母さん、私、お母さんとはもう駄目だと思ったよ。

 

お母さん、私との距離の取り方下手だから。

私に精神的な面倒みて欲しがるから。

 

だからもう距離を置こう。

 

私に子供が産まれても、お母さん孫の面倒見られないよ。

仕事忙しいし、坐骨神経痛は未だに治さないし、口を開けば愚痴ばかり。

 

そんなんでね、家をリフォームしてくれても、リフォームの理由に私を使っても駄目なんだよ。

 

だって私、実家に帰りたくない。

いや、実家には帰りたいんだけどね。

緑は多いし育った家だし。

 

でも、お母さん、ついに変われなかった。

何にも気付こうともせずここまで来ちゃった。

あなた方に会いたくないんです。

私を疲弊させるから。

 

勿論私を疲弊させないお母さんには会いたいよ。でもあなたそうじゃないからね。

儚い夢だよ。

 

お母さん、私より大事なものがあったでしょう。

私より私を使った世間体を大切にしたね。

 

私がなりたかったもの知ってる?

私が好きなもの知ってる?

私がやりたかった事知ってる?

私がお金より欲しかったもの知ってる?

 

知らないね。

あなた方に奪われて壊されて与えられなかった。

 

お母さんが育てた私は、お母さんが言う通り「お母さんが責められる」ような出来栄えだよ。

 

そんな金切り声あげても駄目なんだよ。

あなた方が私を「お母さんが責められる」ようにお育てになったんだよ。

 

なんで怒ってるの?

「私さんはお母さんの鏡ですね」って言われてなんでそんなに怒ってるの?

 

事実じゃないの。

あなた方が子供だった私をあそこまで追い詰めたんだよ。

それを甲斐甲斐しく世話して、手に負えなくなったら「私はあの子を諦めました」って言ったのはお母さん、あなたなんだよ。

 

悪意の無いマッチポンプみたい。

火つけたけど、消火できなかったんだね。

 

それがどうして里帰り出産すると思うの?

あなた方何の役に立つの?

私はあなた方のサンドバッグになれるけど、あなた方は私に何ができるの?

 

私だけならまだいいけどね。

その時はそうじゃないからね。

 

あなた方が私に何かメリットのある事をしてくれる未来がこれっぽっちも想像できないんだよ。

 

逆は書ききれない程想像できるのにね。

 

それから、あの長男が私に接触できる限り無理だよ。

私の赤ちゃん床に叩きつけても何もおかしくないでしょう。

私の首を絞めたように。

 

私だけならよかったんだけどね。そうじゃないから。

 

お母さん、なんで。

どうして私に精神的な面倒見させたの。

どうして全てを私のせいにしたの。

どうして普通じゃなかったの。

 

※普通って何、とか野暮な話は勝手にしといて。

 

お母さん、私は、私の気持ちを蔑ろにしないお母さんが欲しかったよ。

お母さんは私を育てた訳じゃない。

私という立場の存在を育てたね。

私は心が健康なお母さんが、まともなお母さんが欲しかったよ。

 

知らないかもしれないけど、お母さん、

まともじゃないんだよ。

 

井の中の蛙でいてください。

それが私の面倒を見てくれたお母さんへの、せめてもの恩返しです。